株式会社ハートメディカル様、グループ院全店舗にMCC(計25台)を導入。新規事業メディケイドについて取材させて頂きました。

株式会社ハートメディカル様が運営する全店舗にMCC(計25台)を導入して頂きました。導入に至る経緯を株式会社ハートメディカル専務 竹田様にお話を伺いました。

当グループの治療コンセプトは「痛みの出にくい体づくり」であるため、単に施術だけでなく、全身の血流改善、身体機能の強化が行えるMCCの導入を行いました。

MCCは短時間で安全に、血流改善が期待できること、年齢問わず使用いただけること。再現性があること。

MCA学会があり医学的エビデンスがしっかりと取れていること。血流制限下の低酸素トレーニング(MCトレーニング)と全身の血流改善(RIC)の二つの機能を持っていることがMCC導入に至る決め手となりました。

トレーニングについては、トレーナーの説明やトレーニングのスキルの差が大きく出てしまうと思います。そのあたりの対応はどうされていますか

トレーニングは個人差が出ないよう、「基本のフォームに忠実に行うこと」、「鍛えたい筋肉に刺激がかかっているか本人が認識してもらうこと」をこの2つを重点に行っています。

また、患者さん(利用者さん)のトレーニングに対するモチベーションを持続していただくため、カルテには「最初できなかったトレーニングが〇〇回できるようになった」等以外にも、「トレーニング回数」、「駆血時間」、「負荷量」なども毎回記録し、施術者間での情報共有に役立てています。

「もっと追い込みたい方」、「パフォーマンスアップを目指している方」に関してのトレーニングは、専任の社内インストラクターがMCトレーニングを担当する施術者への定期的な研修等を行っています。

担当スタッフ全員がトレーニング指導の技術スキルアップを行い、効果的で安全なトレーニングを利用者にフィードバックしています。

MCCの料金設定を教えて下さい。

RIC及びMCトレーニングは1回10分程度で1.600円頂戴しております。

継続的にご利用いただきやすいよう、回数券などもご用意しています。

MCトレーニング(血流制限下低酸素トレーニング)はどのようなトレーニングをされていますか?

スクワット、カーフレイズ、ヒップリフト、階段昇降、ダンベルフライ、フレンチプレス等、MCA学会の理事でもある木村雅弘先生の『MCトレーニングBOOK』に掲載されているものを中心に行なっています。

必要であれば、トレーニングの効果をより高めるため、患者様がご自宅でも取り組んでいただけるトレーニングでもありますから、ご自宅でも宿題として取り組んでいただいています。

患者さんへの説明で大切にしていることは?

ロコモ、フレイル、サルコペニアなどの話で不安なニーズを聞き出し、ポジティブになってもらうことです。自覚症状を言語化してもらい、改善指標を作りMCCを行うことで得ることのできる結果を伝えることです。血管操作を行うことで自己治癒力の回復も認識してもらいます。

トレーニングそのものが目的でなく、症状との結びつけを意識しています。トレーニングを行うことで、「痛みなどの症状が出にくくなった」、「趣味や旅行など出来なかったことができるようになった」ということを自覚していただくよう、導入時には短期・長期の目標設定を行います。

東海地区最大規模を誇る鍼灸接骨院グループ株式会社ハートメディカル様ですが、新規ブランドとなるメディケイドを立ち上げられました。
既存の鍼灸接骨院との違いはどんなことでしょう?

株式会社ハートメディカルでは健康保険治療が提供できる鍼灸接骨院を中心に愛知県内に18店舗を運営をしています(R4年10月現在)。

これまで鍼灸接骨院に来院される方にはケガや痛みの回復を目指す「治療」を提供してきましたが、フレイルなどの入り口となりうる慢性的な肩こり、腰痛を始めとする諸症状に対する施術と併せ、再発予防のための運動療法による価値提供は十分出来ていませんでした。

運動療法を提供していくことで、地域住民の方に積極的な運動習慣を身に着けて頂き、健康寿命延伸に貢献できるよう新規事業のメディケイド立ち上げを行いました。(R4年10月現在愛知県内に2店舗)

しかしながら、運動を始めること、また運動を習慣化させることは簡単ではないため、メディケイドでスポーツトレーナーがお客様に寄り添い専任のトレーナーとなりサポートをしていきます。

今後の展望は?

お怪我を中心とした治療は接骨院で、肩こり、腰痛などの慢性疾患はメディケイドで治療+運動療法という形で、ハートメディカルとして地域の方の健康増進に貢献していきたいと考えています。

今後もより多くの方に貢献をしていくため弊社では柔道整復師、鍼灸師、スポーツトレーナーの人材育成を進めていきたいと考えています。